抗糖化物質とは?

誰しも年齢が上がると、さまざまな変化が出てくるようになるものです。個人差はあるものの、全く体力などが衰えないという人はいません。ただし、体力や筋力の衰えのように目で見て簡単に分かる変化であれば、それほど苦労せずに対処することができます。なかなか対処することができない変化としては、体内での変化が挙げられるのです。アンチエイジングという言葉を目にする機会は多いので、一般的な老化については多くの人が意識しています。ここでは体内での酸化、すなわち体のサビが関係しているのです。抗酸化作用を持つ成分を積極的に摂取することで、体内での酸化を防いだり遅らせたりすることが可能になります。

体内で起こっているのは酸化だけではありません。注目を集めるようになった変化の1つとして、糖化を挙げることができます。糖化というのは文字どおり糖が関係しているもので、食事などで摂取した糖分が体内に蓄積されることが原因となって起こる変化です。もちろん糖分を全く摂取しない生活を送ることは不可能なので、糖分の摂取量を減らすことを意識しなければなりません。やみくもに減らせばよいわけではなく、適切な摂取量がどのくらいなのかを意識しながら減らすことが大切です。酸化は体のサビですが、糖化というのは、いわば体のコゲに相当します。どちらの状態も、放置していると体のトラブルが深刻な状態になってしまうため注意が必要です。早い段階で対処しなければなりません。

健康診断などで不調・不具合を指摘された人は、その段階で対処を始めることが大切です。しかし全ての人が健康診断で不調に気づくわけではありません。日常生活の中で、若かった頃と比べて骨折などの怪我をしやすくなったという場合も、糖化が始まっている可能性があるため要注意です。単なる骨折だと思って治療を受けているだけでは、骨折を繰り返す体質になってしまうこともあります。根本的な部分から改善していくようにしなければ、健康的な生活を送ることは望めません。体内で糖化が始まってしまった場合は、糖化を少しでも早く食い止めることが重要です。ただ、何もしなければ糖化は進んでいく一方になります。また、食い止める方法は一般の人にとっては分かりにくいものです。

ここで意識するべきなのは抗糖化物質だといえます。体内で糖化が進んでいくと、糖化最終生成物と呼ばれる生成物ができてしまうのです。糖化最終生成物は誰の体でもできるものなので、全く生成されない状態にするのは困難ですが、量を減らしていくことは不可能ではありません。この糖化最終生成物を減らすことこそが、抗糖化を考える上でもっとも大切なことだといえます。まずは糖化最終生成物が作られる過程について理解しなければなりません。糖分を大量に摂取したからといって、そのまま勝手に変化するわけではないのです。体内でタンパク質と糖が結びついてしまうことで生成されます。

糖分もタンパク質も人間が生きていく上で欠かすことのできないものなので、両者が結びつくことを避けるのは困難です。しかし糖分というのは全てが体内に留まるわけではなく、基本的には不要な部分が排出されていきます。問題は、過剰に摂取しすぎてしまった場合、きちんと排出される前にタンパク質と結びついてしまうことです。体内の血糖値が高い状態が続いていると、血糖値が高くない人と比べて糖化が進みやすいといわれています。したがって、日頃から血糖値を確認する習慣をつけておくことが大切です。血糖値を抑える努力をしていれば、一気に糖化してしまうことを防げるようになります。

抗糖化物質を取り入れることが糖化の対処に有効ですが、血糖値が高いままではいくら抗糖化物質を摂取しても意味がありません。糖化を抑える働きが期待できる成分として挙げられるのは、たとえばビタミンB1・ビタミンB6・カテキンなどです。ビタミンB1が果たす役割は糖質の代謝を促進させることですが、ビタミンB6やカテキンには糖化最終生成物が体内に吸収されるのを抑制する働きが期待できます。どれか1つの成分ばかりを摂取するのではなく、それぞれをバランスよく摂取することが重要です。また、糖化が気になっている人は糖化最終生成物が多い食品をあまり摂取しないようにしなければなりません。

毎日の食事だけで十分な抗糖化物質を摂取することができない場合は、サプリなどで積極的に補うようにする必要があります。食品で摂取しようとすると、何がどのくらい含まれているのかを細かく確認する手間がかかりますが、サプリなら表示内容を確認すれば済むため便利です。気をつけなければならないのは、いくら重要な成分だからといって大量に摂取しないようにすることです。せっかく糖化を抑えるために良質な成分を摂取していても、その摂取量が多すぎるのでは別の問題につながってしまう可能性があります。適切な量を摂取することで効果が期待できるのです。