糖化と発酵の違い

糖化と発酵の違いはお酒の製造工程を考えると分かりやすいかもしれません。アミラーゼという酵素の働きによってでんぷんが糖に変わっていくという変化が糖化というもので、この糖がアルコールを作り出しているのが発酵ということになります。つまり糖化というのは糖になっていくという現象の事を言う事に対して、発酵というのはアルコールが出来ていく事を言うという所が違うところということになるのかもしれません。
最近はこの糖化が人でも起きているという事で大きな話題となっています。タンパク質や脂質が糖によって変化して老化現象の要因となっているという事で騒がれているわけですが、この騒ぎには注意をしておいた方が良いでしょう。まるでとんでもない悪者が出てきたというように騒がれているからで、それほどにこの症状が人体に悪影響を及ぼしているのかどうかについては、確たるデータがあるというわけではありません。しかも、あまりにこの症状を恐れるがゆえに、糖も脂質もたんぱく質も摂取しない方がいいという極端な考えまで出てきているのですからびっくりです。
お酒は大量に飲むと害になる事はありますが、少量であれば百薬の長という事が言われるぐらいのものですから、美容にも健康にも良いというように言って良いでしょう。中毒性があるので注意をしなければなりませんが、これはお酒だけに限らずどんなものでも適量というものがあるので、それを超えては体の害になるというだけの事です。
この事は、最近人の害になるという糖化の老化現象についても言える事です。これは体に摂取された過剰なたんぱく質や脂質が糖に変化するという事で体の老化現象につながっていくという事で注意喚起がなされるという事になっているのですが、上記のお酒の例を見ても分かるように、自然に起きる事については問題ではなく、過剰な栄養について起きている事が問題だという認識をしなければならないはず。つまり、これはこの老化現象のように見えるものが問題というわけではなく、その原因となっていると考えられる過剰な栄養摂取の方に問題があるという事になります。上記のお酒の例においても過剰に栄養をあたえてしまうと美味しいお酒を製造することは出来ません。場合によっては呑むことも出来ないようなモノが出来る事も考えられるわけで、大切なのは適量だという事を考えなければならないという事です。これは当然人の場合でも言えるわけで、栄養は適量でバランスよくという事が大前提だと考えなければならないはず。それなのに、特定の栄養成分が問題だとして、それを省く食事を考えたりするような事が当たり前のように紹介されています。タンパク質を抜いた食事のレシピであったり、脂質を抜いたレシピの様なものがさも体にいいかのようにテレビやネットで紹介されているので注意が必要です。これらの通りにしたからといって、この老化現象が止まって健康的な生活が出来るようになるというようなデータを取っている所はどこもありません。極端な言い方をすれば極めて無責任な情報を流しているわけですから、そのようなものを鵜呑みにする事はないようにしなければなりません。大切なのは、適量という事でこれをするには日本には古来から素晴らしい先人の言葉があります。それは腹八分に医者いらずという言葉です。これが健康を保ち、美容も考えつつ、若々しく快適な生活をするのに最高の教えであると考えて良いでしょう。
この言葉にはデータの裏付けはありませんが、先人たちの経験から来ているモノなので、今の不確実な情報よりは圧倒的に信頼できる言葉という事になるでしょう。しかも、これは何をもって過剰な栄養になるのかという事も触れているので、まさに完璧という事も言えます。お腹一杯食べてしまうと、これはもう食べすぎだということになります。逆にもうちょっと食べたいなというぐらいで止めておくという事をすれば、医者は要らないというぐらいの生活をすることが出来るという事で、これは当然現代の人達でも通用することはです。何しろこの言葉は何も省いてはならないという事を正確に言い表しています。これを少なくというような事ではないのです。全部が必要だけれども過剰には要らないという事を完全に表現していると考えて良いでしょう。医者が要らないぐらいに健康的な生活をすることが出来るわけですから、肌も張りがあって若々しく見せるという事もこれで出来る可能性が高くなります。
現代はやたらと明確な答えを求めすぎているという事がいえるのかもしれない。これが駄目、これが良いというように明確に答えが出せる程に人はモノを知っているわけではありません。栄養学にしてもつい最近始まったばかりのようなところで、食物繊維ですらついこの間までは摂取しても意味が無い、ノーカロリーなので摂取する意味は無いといわれていたというような事を忘れてはなりません。それが今では健康食の代名詞のような変わりようです。