マンゴスチンとライチは似てる?決定的な違いとは

あなたは「マンゴスチン」というフルーツを知っていますか?
東南アジア原産で、ふくよかな味と香りが女性に大人気のトロピカルフルーツです。
実はこの「マンゴスチン」、あまりにも希少すぎて「ライチ」と間違えて食べている日本人が多いってご存知でしたか?
今回は、意外と知らない本物の「マンゴスチン」と、同一視されがちな「ライチ」の特徴と違いについてわかりやすくご紹介します。

マンゴスチンってどんな果実?

マンゴスチンは、オトギリソウ科フクギ属の常緑高木。
原産地はマレー半島で、主な産出国はタイ・インドネシアです。
世界三大美果のひとつに数えられ、19世紀の英国を治めた名君・ヴィクトリア女王もこよなく愛した、別名「果実の女王」。
高温多湿な熱帯地域でしか栽培ができず、また収穫後は高い気温で傷みやすいことから、流通技術が発達するまでは諸外国の王族でさえ口にできないほど希少な存在でした。
日本では冷凍の輸入品が大半を占め、2003年の輸入解禁からはごくわずかですが生の果実も入手できるようになりました。
球体の果実で大きさはみかん大ほどあり、赤黒く分厚い皮を剥くとプリッとした白い果肉が4~6房入っています。
口の中でとろけるようなコクのある味わいで、甘さと酸味のバランスが上品。
旬は5月~7月下旬で、この時期にはスーパーの店頭でもフレッシュな生マンゴスチンに出会えるチャンスが。

ライチはどんな果実?

ライチは、ムクロジ科レイシ属の常緑高木。
原産地は中国で、主な産出国は中国・タイ・インド・ベトナムなど。
日本でも鹿児島や宮崎で栽培されていますが数は少なく、国内消費量の約99%は輸入に頼っているのが現状です。
世界三大美人のひとり・楊貴妃が好んだ果実で、彼女に新鮮なライチを届けるために産地から早馬が遣いに出されたという逸話も残っています。
熱帯地域の気候を好みますが、トロピカルフルーツの中では比較的低温にも強い果樹です。
ただし熟した後は傷みやすく、輸出されるライチは冷凍加工されたものがほとんど。
果実の大きさはゴルフボール大ほどあり、デコボコしたうろこ状の球体です。
赤~褐色をした皮の下には、半透明の丸い果肉がみっちりと詰まっています。
歯ごたえには弾力があり、芳醇な香りとすっきりした甘みが口いっぱいに広がります。
旬は5月~6月下旬で、終わりかけの時期には安価なパック売りが出回ることも。

マンゴスチンの味はライチにそっくり?

生か冷凍かでも味の奥行きがまったく変わってくるため、一概にはいえませんが「味が似ている」と感じる人は少なくないようです。
香りがよく、甘みと酸味のバランスが絶妙という点で両者はよく似ています。
その違いは果実の見た目と、独特の食感。
弾力と繊維感が強いライチに対し、マンゴスチンはやわらかい舌触りで白桃に近い歯ごたえが特長です。
あまりにも味が似ているため「マンゴスチンと思って食べていたのが実はライチだった」なんてケースも珍しくないんだとか。

どっちの方が美味しい?栄養価は?

先に述べたように、食感をのぞけば味自体はよく似ているため、あとは個人の好みによります。
日本での人気としては、中華料理のデザート、清涼飲料水のフレーバーなどで認知がすすんでいるライチに軍配が上がっているといえるでしょう。

味が近しくても、栄養価と効能には大きな違いがあります。

マンゴスチンの栄養価

マンゴスチンには、以下のような効能があると言われています。

・抗糖化&抗酸化作用
・肌の老化防止
・美肌効果
・消化促進
・疲労回復

特筆すべきはポリフェノール、フラボノイド類の豊富さです。
果皮に含まれる「キサントン」には抗酸化作用が、「ロダンテノンB」には抗糖化作用があり、老化現象の抑制や生活習慣病の予防が期待できます。

ライチの栄養価

一方、ライチには以下のような効能があると言われています。

・美肌効果
・貧血予防
・妊婦、胎児の栄養補給
・疲労回復

メラニン生成を抑制するポリフェノール「ロイコシアニジン」と肌を整える「ビタミンC」が豊富に含まれており、シミやくすみを防ぐ効果が期待できます。
また、妊婦や赤ちゃんに欠かせない造血のビタミン「葉酸」をデザート感覚で摂取できるのもポイント。
さっぱりした味で食べやすいこともあり、東南アジアでは妊娠中の女性が好んで食するフルーツの定番になっています。

マンゴスチン、ライチはどこで買えるの?

旬の夏場(5~7月頃)は、国内でも比較的手に入れやすくなります。
タイミングがよければ、大手スーパーや果物専門店でフレッシュな生のフルーツを見かけられることも。
また、ライチは業務用スーパーで冷凍物が1㎏単位で売られており、価格も手ごろなのでたくさん食べたい方にはおすすめです。
現在では流通技術が進化し、鮮度を保った輸入物も増えてきましたが、旅行などの機会があればぜひ現地で新鮮なものを味わってみてください。
筆者もバンコクのマーケットで生のマンゴスチンを食べた経験がありますが、輸入物とは比べ物にならないほど、香りも甘さも一級品でしたよ!

マンゴスチンとライチを美味しく食べよう!

いかがでしたか?
マンゴスチンとライチは、味はそっくりでも食べ応えや栄養価はまったくの別物で、それぞれ良いところがあることがわかっていただけたかと思います。
旬の時期に逃さずキャッチできれば、国内でも意外に手に入る女王様のフルーツたち。
よりおいしく食べたい方は夏を待って、手軽に味わいたい方は冷凍物で。
おいしい南国の味覚を楽しんでみてくださいね。