マンゴスチンというフルーツはご存知でしょうか。
「果物の女王」といわれるマンゴスチンは美味しいだけでなく、栄養価が高いことでも注目されています。
東南アジア、南アジアで主に栽培されているマンゴスチンは、輸出で言えばタイが有名ですし、食されているのはインドが多いそうです。
暑い国で消費量の多いマンゴスチンは健康にも良いですが、美容にも良いとされており宝庫されています。
目次
沢山の栄養素を含んでいるマンゴスチン

マンゴスチンは主に15種の栄養素を持っています。
大部分が水分で占めており、最も多く含まれる栄養素は炭水化物で、その他はビタミンやミネラルになります。
マンゴスチンに含まれる栄養素
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ナイアシン
- ビタミンB6
- 葉酸
- パントテン酸
- ビタミンC
- ナトリウム
- カリウム
- マグネシウム
- リン
- 鉄
このなかではビタミンB郡の含有量は多く、逆に美容イメージの強いビタミンC等はあまり含まれていません。
ミネラルもカリウムが多めではありますが、特に目立って多い訳ではありません。
フルーツはビタミン等が多いイメージがありますが、マンゴスチンはそこまでビタミンが多い訳ではないのです。
「え、じゃあ何にいいんだろう?」と思ってしまいますよね。
マンゴスチンにはその他にポリフェノール類を多く含んでいるんです。
抗酸化作用のあるポリフェノール

機能性のある栄養としてはポルフェノールの一種であるキサントン、アントシアニンを豊富に含み、強力な抗酸化作用や抗菌、殺菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用などの効能があります。
マンゴスチンは東南アジア地域で古くから病気の治療に利用されていました。
ポリフェノールと聞くと、美容目的でのイメージが強いですがそういった病気予防や治療でも使われている成分でもあるんです。
そんなポリフェノールの一種のキサントンにも種類が沢山あり、自然界に200種類以上発見されているのですが、そのうち約50種類程度のキサントンをがマンゴスチンの果皮から見つかっているそうです。
さらにこのキサントン、ポリフェノールの中でも効果が強力で、”癌の抑制効果”まであると言われています。
「癌に効果があるほどの強力!」でしたらなんだかビタミンやミネラルがちょっと少なくても気にならないくらいのインパクトがありますよね。
強力な抗酸化力だけじゃない、マンゴスチンの秘密

それだけの抗酸化作用をもっておきながら、マンゴスチンには更に珍しい成分が含まれています。
マンゴスチンは、抗糖化作用を持っていることで知られているのですが、抗糖化作用のあるもの自体もまだまだ少なく、それだけでかなり貴重なフルーツと言えます。
しかし、マンゴスチンは抗糖化成分の中でもかなり貴重な成分を持っていました。
中国南西部の植物から発見した一種のポリフェノール中に含まれる特別な成分と同じものを持つことを2016年に発見しています。
この成分はその植物とマンゴスチンでの情報しかまだありません。
糖化の生成作用を抑制するという効果があるのですが、他のフルーツや植物では当然まだ未発見。
その効果としては、皮膚の弾性を改善したり、コラーゲンやヒアルロン酸の生成促進する効果があります。
マンゴスチン自体は他のフルーツと比べ、ビタミンなどは多くないのですが、ポリフェノールによる効果効能がその分強いといえます。
それだけではない、他の栄養素は?

マンゴスチンはキサントン以外にもアントシアニンという成分を含んでいます。
こちらは果実の色などにも役立っている色素としても有名ですが、抗酸化物質として知られています。
抗酸化作用が高いとされたベリー系に含まれていることが多く、アサイーやラズベリーのようによく知っているような果物や食べ物に含まれています。
このアントシアニンは何の効果があるかと言うと、眼精疲労の回復や予防、視力の向上などがあり目に効能があります。
キサントンとアントシアニンどちらも強力な抗酸化物質の為、かなり幅広い効能を持っています。
しかし、この抗酸化物質の2つは主に果皮に含まれる為、とてもじゃないけど普通に食べることは出来ません。
ですので、果皮を乾燥させてから煮詰め、お茶にして飲むと良いそうです。
手に入りづらいフルーツではありますので、マンゴスチンティーとして販売もされているものを購入してみても良いと思います。
一石二鳥のマンゴスチンを手軽にとる!
とても美味しく、価値の高いフルーツとして言われてきたマンゴスチン。
ただのフルーツではなく、健康にも美容にも良く、酸化や糖化対策も出来てしまうなんて一石二鳥ですね!
まだまだ見かけることも少なく、手に入りづらいものではありますが、機会があれば食べてみてください。