今更聞けない!マーガレットとカモミールの見分け方

白くて細長い花びらをもつマーガレット。
その可憐なかたちと、一年中どこでも見かける親しみやすさで多くの女性たちに愛されてきました。
しかし、このお花は「カモミール」というハーブに非常によく似た姿をしていて、ちょっとまぎらわしいんです。
今回は、女性にとってなじみ深いのに間違えやすい「マーガレット」と「カモミール」の違いと見分け方をわかりやすく説明します。

マーガレットとは?

マーガレットの基本情報
学名
Argyranthemum frutescens
科名
キク科
開花時期
11~5月
花言葉
「恋を占う」「真実の愛」「貞節」「誠実」

マーガレットは、カナリア諸島が原産地の多年草。
草丈は60㎝~1mで、毎年5~11月になると直径5㎝ほどの可憐な花を咲かせます。
花びらは原種だと白か黄色に限られていましたが、交配が進んだ園芸種は薄ピンク・オレンジ・クリームなど様々な色や花姿で楽しませてくれます。
日本には明治時代に伝来し、一般的に栽培されるようになったのは大正時代から。
丈夫で鉢植えでも育てやすいため、ガーデニング初心者によくオススメされる花です。

恋にちなんだ花言葉の通り、古くから「恋占いの花」に用いられてきました。
花びらを1枚ずつちぎりながら「好き」「嫌い」と交互につぶやき、最後に残った方で恋の行方を占う遊びを、子供の頃に経験した女性も多いのでは?
実は花びらの数は奇数と決まっているので「好き」から始めれば必ず「好き」で終わるようになっています。
海外では、相手の気持ちを占う花というよりは、告白するための勇気を与えてくれる花として広く愛されているようです。

マーガレットは少女のみならず、大人の女性からも根強い人気があります。
「真実の愛」「貞節」「誠実」という花言葉にあやかって、ウエディングブーケの需要が高いんだとか。
片思いの成就を見守り、恋が真実の愛に変わる日にも寄り添ってくれる花……と考えると、なんともロマンティックで女心に響きますね。

しかし、大振りで華やかな見た目に反して、そのニオイは「強烈!」のひと言。
感じ方は人により分かれますが、春菊や漢方薬を思わせるツンとしたニオイです。
似た姿で甘い香りが人気の「カモミール」と間違えられやすく、中にはカモミールと思ってマーガレットを収穫したら鼻をK.O.されちゃったという人も。
次に紹介するカモミールの特長もしっかりチェックして、間違えないように気を付けましょう。

カモミールとは?

カモミールの基本情報
学名
Matricaria chamomilla(ジャーマンカモミール)
Anthemis nobilis(ローマンカモミール)
科名
キク科
開花時期
5~9月
花言葉
「逆境に耐える力」「あなたを癒す」

カモミールは、ヨーロッパが原産地の薬用植物。
代表的なジャーマン種は一年草、ローマン種は多年草と、種類によって花の咲き方が異なります。
草丈は60㎝前後で、直径2㎝ほどの小さな花を咲かせます。
花びらは白が定番ですが、中には黄色い花をつける品種もあります。
日本には江戸時代に渡来し、鳥取・岡山での栽培を皮切りに全国へ広がりました。
オランダを通じて伝えられたため、オランダ名の「カミーレ」を訛らせた「カミツレ」という名でも呼ばれます。
現在では野生化し、風に運ばれた種が庭先で自生することも珍しくありません。
地面を覆うように生え、何度踏みつけられても平然と育つところから、一見すると雑草にも見えます(日本でポピュラーな雑草のひとつ、ヒメジョオンにも似ています)。

小ぶりで愛らしい花からは、りんごを甘く煮詰めたような香りが漂います。
この香りには有名なリラックス作用だけではなく、ポリフェノールやフラボノイド類による抗炎症・殺菌作用があり、長く民間医学の薬草として親しまれてきました。
別名は「お医者さんのハーブ」「母なる薬草」。
現在でも、カモミールティーやアロマテラピー用精油に加工され、世界中の人々を癒すハーブとして知られています。

こちらは花占いや鑑賞にはあまり使われませんが、ウエディングブーケに入れたり、母乳の分泌促進や赤ちゃんの夜泣き対策に飲用したりと、女性に縁が深い使われ方をします。
小さいながらも万能薬の役目をもち、どんな環境でもめげずに咲き続ける強さはまさに「頼りになる肝っ玉母さん」といったところ。
こうして比べると、マーガレットとカモミールは同じキク科でも似て異なる花なのがよくわかりますね。

見分け方のポイントはココ!

それでは、それぞれの特長から見えてくる「違い」を振り返ってみましょう。

・花が大きい(5㎝)のはマーガレット
・花びらの数が奇数=花占いに使えるのはマーガレット

・花が小さい(2㎝)のはカモミール
・リンゴに似た甘い香り=ハーブティーや精油になるのはカモミール

一番わかりやすい違いは、やはり「花の大きさ」と「香り」です。
アップで撮った写真ですと判別が難しくなりますが、直接見たときにはこの2点を確かめれば、まず間違えることはないでしょう。

マーガレットとカモミールは、間違えずに目的に合った用途ができれば、どちらも私たちの生活を豊かにしてくれる素敵なお花です。
両者を正しく判別して、ぜひあなたの毎日にも取り入れてみてください。

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